今回の記事は『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』から
「ナポレオンとニシン」という説話を解説していきたいと思います。
Youtubeなどでもたまに見かける、タルムードの説話です。
ナポレオンとニシンは、ナポレオンがヨーロッパを征服したときに協力者に褒美をあげるお話ですね!
投資をしている方や興味のある方は、この本の存在を一度は聞いたことあるんではないでしょうか?
リベ大で有名な両学長のYouTubeにも出てきますね。
ではなぜ『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』というものがよく読まれているのかというと、ユダヤ人で成功している人は昔から数多くいます。
例えばノーベル賞受賞者の20%がユダヤ人だったり、世界の長者番付でも上位にいたりするなど成功者が多いんですね。
成功者で世界的に有名な方では
- フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ
- 映画監督のスティーブン・スピルバーグ
- ブルームバーグ創業者のマイケル・ブルームバーグ
がいます。
では早速ダルムードの説話、『ナポレオンとニシン』の説話に移りたいと思います。
ナポレオンとニシン
ナポレオンがヨーロッパを征服した時に、それぞれ征服した国の協力者達に「お前たちに褒美を取らせるから、何が欲しいか言ってみろ」と言いました。
フランス人「ブドウ畑とワイン工場が欲しい」
ドイツ人「麦畑とビール工場が欲しい」
イタリア人「小麦畑とパスタ工場が欲しい」
とそれぞれ申し出ました。
ところがユダヤ人はというと・・・
ユダヤ人「ニシンが2匹だけ欲しい」と言いました。
ユダヤ人の願いはすぐに叶い、ユダヤ人はニシン2匹をもらって帰りました。
他の国々の人々からは「ナポレオン様がせっかくご褒美をくれると言っているのに、そんなちっぽけなものをもらって、ユダヤ人は馬鹿だな」と言っていました。
しかし、ナポレオンはすぐに没落してしまい、願いが叶ったのはユダヤ人だけでした。
ユダヤ人を嘲笑した他の国の協力者は、ナポレオンから何一つもらえませんでした。
この説話のポイントは1つです。
それでは解説していきます。
小さな儲けにとどめ、それを繰り返す
説話に出てくるナポレオンは19世紀初頭にヨーロッパを征服しました。
ユダヤの説話には時の権力者がちょこちょこ登場します。
なぜ説話に権力者が登場するのかというと、「権力は移りゆくもの」として教えられているそうです。
ナポレオンがヨーロッパを征服し、ナポレオンの天下が続くと思った他の国々の人たち。
大きな褒美を求めたがそう簡単には得られず、小さな褒美を求めたユダヤ人だけが褒美をもらえました。
この説話は、欲張らずにすぐに叶えられることから着実に得ることを実践する、それを何十年も繰り返せれば大きな富が貯まっているはずだということを教えてくれている。
他人に馬鹿にされても着実に手に入る日々の糧が一番大切だということを諭しているのです。
投資に置き換えて考えてみた
欲張らずにすぐに叶えられることから着実に得ることを実践する。
これって、少額でも着実に配当金を得る投資に似ていませんか?
他人に少額の配当金を馬鹿にされても、着実に得られることを実践する。
長い年月をかければ資産は増えています!
最初は誰でもゼロからのスタート。自分のできる金額で投資をして長い年月をかけて資産を増やすしましょう!
ユダヤ人は中世のヨーロッパでは職業として「金貸し業」をしている人が多かったそうです。
中世ヨーロッパのキリスト教徒の人々は金貸し業を嫌っていたそうですが、人が嫌がる仕事を率先して受ければ着実な儲けにつながるということをユダヤの人は考えていたそうです。
ただし、ユダヤ人には厳しい規制があったそうです。
その規制とは・・・
- 同じユダヤ人から金利は取らない
- 借り手の生活権は侵害しない
- 担保は取らない
- 貸し渋りや貸し剥がしをしてはならない
こうした厳しい規制があったから、小さな利益にとどめ何十年も繰り返すことによって金融業で成功して、着実に事業を継続したおかげで金融業で成功したユダヤ人は多いそうです。
継続なければ成功は無し!の言葉もユダヤ人にはあるそうですよ。
『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』には説話以外にも教えが書かれています。
ぜひ一度読んでみてください。