証券取引所って何するところなんだろう?
証券取引所は株式の売り買いをスムーズにできるように作られた株の市場みたいなものです。
証券取引所の役割
- 上場株式の取引を行う場所
- 日本には札幌・東京・名古屋・福岡の4ヶ所がある
- 一番多く上場株式を取り扱うのが東京証券取引所
- 上場する企業を審査して資格を与える
- プライム・スタンダード・グロースの3つの市場に分かれる
証券取引所の役割
会社は事業を発展・促進するためには多額のお金が必要とします。
そこで会社は株を発行してお金を集めます。
株式会社は株主から集めたお金を返す必要はありません。
株の配当金が投資した会社から出ればいいのですが、投資したお金が返ってこない株主はどうやって株をお金に換えるのでしょうか?
株をお金に変えるために株主は、その株式を欲しい人に売ってお金にするのです。
株の売買がしたい人(投資家)は日本だけでなく、世界中にたくさんいます。
株の売買をスムーズにできるように作られたのが、株式市場であり証券取引所なのです。
聞いた事があると思いますが、証券取引所で売買される株式のことを上場(じょうじょう)株式といい東京証券取引所では約3,700社が上場しています。
証券取引所で売買できる株式は上場している会社の株式だけ。
上場するには証券取引所から資格をもらえなければできません!
審査基準によって上場する市場が分かれています。
東京証券取引所の新しい市場区分
日本最大の東京証券取引所は、2022年4月4日から新しい市場区分になりました。
市場第一部と第二部・マザーズ・JASDAQ(スタンダードとグロース)は5つの市場から3つの市場に変更。
プライム市場
主に東証一部だった上場株式がメイン。
国際的にも知名度があるので日本だけでなくグローバルな多くの機関投資家の投資対象になり、審査基準が最も厳しい市場となります。
代表的な銘柄・・・トヨタ自動車・任天堂・ソニー等
プライム市場のコンセプト
多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場
日本取引所グループ
スタンダード市場
東証一部と二部、JASDAQのスタンダードの上場株式がメインで、プライムよりは審査基準が低い市場となります。
代表的な銘柄・・・ワークマン・大正製薬・日本マクドナルド等
スタンダード市場のコンセプト
公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場
日本取引所グループ
グロース市場
マザーズとJASDAQのグロースの上場株式がメインで、新興企業が多いのが特徴です。
プライムやスタンダードに比べて審査基準が最も緩和されています。
代表的な銘柄・・・メルカリ・BASE・そーせいグループ等
グロース市場のコンセプト
高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場
日本取引所グループ
上場基準
3つの市場にはそれぞれに上場基準が設けられています。
プライム | スタンダード | グロース | |
株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 |
流通株式数 | 2万単位以上 | 2千単位以上 | 1千単位以上 |
時価総額数 | 250億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 |
流通株式比率 | 35%以上 | 25%以上 | 25%以上 |
利益の額又は売上高収益基盤 |
・最近2年間の利益合計が25億円以上 ・売上高100億円以上かつ時価総額1,000億円以上 |
最近の1年間の利益が1億円以上 | ー |
純資産額 | 総純資産額50億円以上 | 純資産額がプラスであること | ー |
他にも上場基準はありますが、代表的な指標はこんな感じです。
詳しく知りたい方は日本取引所グループ
まとめ
証券取引所があるおかげで投資家と企業を結びつけてくれている事がわかりました。
また、日本最大の東京証券取引所が株式会社の審査をして市場をグロース・プライム・スタンダードの3種類に再編。
3種類にしたことで、保有する上場株式がどの市場にあるかわかりやすくなりました。
銘柄(上場株式)がどの市場なのかもわかっていると購入するときに指標にできますね!